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2級の障害基礎年金と障害厚生年金 家族がいる方の年金額

「年金額がわからない、知りたい」
いくら受け取れるか手がかりが欲しい、という方のために
条件を限定して、障害基礎年金と障害厚生年金を比較してみようと思います。

優さんには配偶者と8歳の障害状態にないお子さんがひとりいます。
優さんは卒業後会社に10年間勤務し、厚生年金保険に加入していました。
月額200,000円の報酬で、賞与はありませんでした。

現在 うつ病で働くことができません。

優さんが障害基礎年金2級を受けることになった場合と
障害厚生年金2級を受けることになった場合の年金額を比べます。


目次

家族のいる優さんが、障害基礎年金2級を受け取る場合

障害基礎年金2級には,子どもの加算があります。
18歳到達年度(一般的な高校卒業)まで受け取れます。

子どもの加算
228,700円 (令和5年度額)

2級の障害基礎年金額 795,000円 (令和5年度額)とあわせて
7,89500円+228,700円=1,023,700円

優さんには配偶者がいますが、障害基礎年金には配偶者の加算はありません。
また、会社員として厚生年金保険に加入していましたが、
この実績も障害基礎年金には反映されません。

障害基礎年金はすべての人が同じ金額です。
報酬額や、加入期間で変わるものではありません。

家族のいる優さんが、障害厚生年金2級を受け取る場合

障害厚生年金の受給権がある場合には、同時に障害基礎年金の年金権も発生します。
2階建て年金と言われるものです。
障害厚生年金2級+障害基礎年金2級 となります。
必ず同じ級です。

障害厚生年金には配偶者の加算があります。
228,700円(令和5年度額)
子どもの加算(1人め、2人め)と同じ金額です。

では、優さんの障害厚生年金2級の額は?

平均標準報酬額×5.481/1,000×厚生年金保険加入期間の月数
これが
計算式になります。
優さんの場合、
平均標準報酬額は、変化がなかったので、
200,000円
厚生年金保険加入期間は10年(120月)なので、
200,000円×5.481/1,000×120月=131,544円
年額131,544円の年金になります。

ここで、障害厚生年金の大きなメリット!!

加入期間の月数が300月(25年)未満の方は、300月に増えます!
10年しか会社員期間がない優さんでも25年加入していたのと同じ金額になるのです。
ということは?

131,544円×300/120=328,860円

に、増えます!

そして、配偶者の加算
228,700円
を加えて
328,860円+228,700円=557,560円

さらに、子どもの加算がある障害基礎年金と合わせて受給となりますので、

795,000円+228,700円+557,560円=1,581,260円

となります。

まとめ

障害基礎年金には、子どもの加算があります。お子さんに障害がなければ18歳まで受け取れます。
障害厚生年金1級・2級には 配偶者の加算があります。

障害厚生年金1級・2級は 自動的に障害基礎年金を受け取れます。

ですので、
家族全員分の加算を受け取れるのは、障害厚生年金1級・2級ということです。

障害厚生年金は25年未満の加入期間なら、25年分に増えますし、
配偶者の加算もありますので、
障害基礎年金と比べてお得な年金です。

配偶者の加算は 年額228,700円ですから 月額19,058円です。
「ふーん・・・」と思ってしまうかもしれません。
が、
優さんが、配偶者と共に85歳まで生きていて
40歳から45年間受け取り続けたとしたら・・・?
配偶者の加算だけで 10,291,500円です!
1千万円を超えるのです!

民間の生命保険にできるでしょうか?

決して侮れないのが、公的年金なのです。

今回はここまで! ではごきげんよう!

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