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年金とは?わかりやすくお伝えします

こんにちは。社会保険労務士として、

これから数回にわたり「年金」について分かりやすく解説していきます。

今回のテーマは、ずばり「年金って何?」です。

目次

年金とは「保険」の一種

年金と聞くと、「老後にもらうお金」と漠然と理解している方も多いと思います。
しかし、年金は単なる貯金や給付金ではありません。年金は「保険制度」です。
正確には、「公的年金制度」と呼ばれる国が運営する社会保険制度の一部**です。

たとえば、私たちは日常生活で自動車保険や火災保険など、万一に備えるための保険に加入していますね。
年金もそれと同じく、「万一」に備える保険なのです。
では、年金が備える「万一」とは何でしょうか?

年金が備える「三つのリスク」

公的年金制度は、人生における次の**三つのリスク**に備えるためにあります。

1. **老齢**:年を取り、働けなくなったとき(老齢年金)
2. **障害**:病気やけがで障害が残ったとき(障害年金)
3. **死亡**:家族の大黒柱が亡くなったとき(遺族年金)

このように、年金は「老後資金」だけでなく、**障害や死亡というリスクにも対応する制度**です。
つまり、年金は「長生きしてしまったときの備え」だけでなく、「万一のときの生活保障」としての役割も果たしているのです。

年金制度のしくみー日本の公的年金

日本の公的年金制度は、「**国民皆年金制度**」と呼ばれ、20歳以上60歳未満のすべての人が、何らかの年金制度に加入することになっています。
基本的には、以下のように三つの階層(ピラミッド)で構成されています。

* **1階部分**:国民年金(基礎年金)
 →すべての人が加入。老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金の給付。

* **2階部分**:厚生年金
 →会社員・公務員などが加入。老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金。

* **3階部分**:企業年金や個人年金
 →任意で加入。公的年金を補完する私的年金。

年金が必要な理由

「自分で貯金すればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、年金には「みんなで支え合う」という仕組み(世代間扶養)があり、個人の貯蓄だけでは得られない「保障」があります。
また、長生きすればするほど必要となるお金は増えていきます。
年金制度は、その「長寿リスク」にも対応できる、極めて優れた仕組みなのです。

年金とは何か?まとめ

年金とは、「老後の生活費」としての役割だけでなく、「障害」や「死亡」というリスクにも対応する**社会保険制度のひとつ**です。
次回からは、年金制度の具体的な仕組みや、加入者の分類、給付の種類などを、段階的に解説していきます。

この基礎を正しく理解することが、後の応用知識につながります。
ぜひ次回もお楽しみに!

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